会議で話す 岸田 首相
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:VOICEVOX:波音リツ)
2024年7月3日、
最高裁判所は
「優生保護法は 憲法に反していた」
と判断しました。
(詳しくは 2024年7月7日の
「わかりやすいニュース」を 見てください。)
「優生保護法」という法律では、
障害のある人に 手術をして
子どもができないようにすることを
認めていました。
このことは
障害のある人たちへの差別です。
岸田 文雄 首相は
7月17日、
むりやり手術された人たちに会って
謝りました。
そして 7月26日には、
差別がなくなるように 取り組むための
集まりをつくりました。
この集まりの名前は、
「障害者に対する偏見や差別のない
共生社会の実現に向けた対策推進本部」
と いいます。
国の すべての大臣が
メンバーになっています。
この集まりの最初の会議が
7月29日に 開かれました。
この会議で 岸田首相は
大臣たちに対して、
次の4つのことを進めるように
言いました。
1つめは、
障害のある人が
自分のしたい生活をするために、
いろいろなところが協力して
支援を おこなうことです。
結婚することや
子どもをつくり 育てることなどを含めて、
どのような暮らしをするかを
自分で 選べることも 大切です。
2つめは、
役所の職員や 会社の人などが
差別をしないように、
どのような取り組みをしているかを
確認して、
もっとよい取り組みに していくことです。
3つめは、
「心のバリアフリー」の取り組みを
もっと 進めることです。
心のバリアフリーの取り組みは、
みんなが お互いに
理解しあい、支えあっていくことなどを
目的にしています。
これは、
この前の東京オリンピック・パラリンピックを
きっかけにして 進められていました。
4つめは、
障害のある人たちの思いを聞きながら
取り組みを進めることです。
岸田首相は、
障害のある人への差別をなくすために
国全体で取り組んでいくと
話しました。