「妊婦加算」を やめることになった

▼2018(ねん)(がつ)から、
妊婦(にんぷ)(お(なか)(なか)に (あか)ちゃんがいる(ひと))が
病院(びょういん)で お医者(いしゃ)さんにみてもらうと、
ほかの(ひと)よりも (おお)く お(かね)(はら)うという
制度(せいど)が (はじ)まりました。
これを「妊婦(にんぷ)加算(かさん)」と いいます。

▼たとえば、妊婦(にんぷ)
(いま)まで ()ったことがない病院(びょういん)に ()くと、
ほかの(ひと)よりも 230(えん)(おお)
(かね)(はら)います。

(やす)みの()や (よる)おそい時間(じかん)は、
さらに(おお)く お(かね)(はら)います。
たとえば、妊婦(にんぷ)が (よる)おそい時間(じかん)
(いま)まで ()ったことがない病院(びょういん)に ()くと、
ほかの(ひと)よりも 650(えん)(おお)
(かね)(はら)います。

妊娠(にんしん)していると
()んではいけない(くすり)が あったり、
妊娠(にんしん)していない(ひと)とは
ちがう症状(しょうじょう)が ()たりします。

このため、お医者(いしゃ)さんは
ほかの(ひと)たちよりも ていねいに
妊婦(にんぷ)様子(ようす)を みなければいけません。

また、妊婦(にんぷ)や 妊婦(にんぷ)のお(なか)(なか)の (あか)ちゃんは
(きゅう)に 具合(ぐあい)(わる)くなることが あります。

そのため 妊婦(にんぷ)様子(ようす)をみるのを
(いや)がるお医者(いしゃ)さんも います。

▼そこで 厚生労働省(こうせいろうどうしょう)という (くに)役所(やくしょ)は、
妊婦(にんぷ)に お(かね)(おお)く (はら)わせることで、
医者(いしゃ)さんが 妊婦(にんぷ)様子(ようす)をみるのを
(いや)がらないようにしようと (かんが)えました。

妊婦(にんぷ)が もっと安心(あんしん)して
病院(びょういん)に ()けるようにと
妊婦(にんぷ)加算(かさん)」を (つく)ったのです。

▼しかし、この「妊婦(にんぷ)加算(かさん)」に
たくさんの(ひと)が 反対(はんたい)しました。
妊婦(にんぷ)を 応援(おうえん)する制度(せいど)なのに、
妊婦(にんぷ)本人(ほんにん)が たくさん お(かね)(はら)うのは
おかしいと (かんが)える(ひと)が (おお)かったのです。

また、コンタクトレンズを (つく)るときなど
妊娠(にんしん)と 関係(かんけい)のないときにも
(かね)を (おお)(はら)うのは おかしいと
(かん)じる(ひと)も いました。

▼そのため 厚生労働省(こうせいろうどうしょう)
2019(ねん)()(がつ)1日(ついたち)から
妊婦(にんぷ)加算(かさん)」を やめることにしました。

妊婦(にんぷ)が もっと安心(あんしん)して
病院(びょういん)()けるよう、
(べつ)方法(ほうほう)を (かんが)えることに
なりそうです。

((ぶん)松田(まつだ) 麻希(まき))

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