第五福竜丸
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:八島 みこさん)
太平洋にある マーシャル諸島の
ビキニ環礁という場所で
アメリカが 水爆実験をしてから、
2024年3月1日で
70年が たちました。
ビキニ環礁は、
サンゴ礁が集まって
島のようになった場所です。
ビキニ環礁では
1946年から 1958年まで、
アメリカが 核実験をしました。
1954年3月1日、
アメリカは ビキニ環礁で
水爆を使って 実験をしました。
実験で使われた 水爆は、
広島に落とされた 原爆の
1000倍の力を 持っていました。
爆発によって、
体に悪い 放射能を含んだ
サンゴ礁のかけらが 空に上がり、
近くの島に住む人たちの 上に
降りそそぎました。
島の人たちは 水爆実験の後に
体調が悪くなったり
島に 住めなくなったりしました。
水爆実験で 被害を受けたのは
島の人たちだけでは ありません。
近くの海で 魚をとろうと
日本の船に 乗っていた人たちも
被害を受けました。
第五福竜丸という船に
乗っていた 一人は、
およそ半年後に
亡くなってしまいました。
ほかにも
およそ1000の船が
被害を受けたと 言われています。
しかし、詳しく調べることは
されませんでした。
水爆実験から 70年がたった
2024年3月1日、
核兵器を なくそうと
呼びかける式典が
マーシャル諸島で ありました。
被害にあった 日本人の家族も
参加しました。
また、日本では
およそ900人が、
核兵器がなくなることを
願いながら
行進しました。