【解説】「配慮」は 誰もが受けているもの

(イラスト:achacaアチャカさん)

(音声(おんせい)天馬(てんま) トモエさん)

役所(やくしょ)(みせ)などで
障害(しょうがい)のある(ひと)(こま)っているとき、
その(こま)りごとを
役所(やくしょ)(みせ)(ひと)などが
できるだけ 解決(かいけつ)する。
これを「合理的(ごうりてき)配慮(はいりょ)」といいます。

 

▼たとえば、障害(しょうがい)のために
まぶしさを(つよ)(かん)じる生徒(せいと)が、
教室(きょうしつ)蛍光灯(けいこうとう)(あか)るすぎて
授業(じゅぎょう)集中(しゅうちゅう)できないと
先生(せんせい)()いました。

先生(せんせい)は、その生徒(せいと)
集中(しゅうちゅう)して 勉強(べんきょう)できるように、
できる(かぎ)工夫(くふう)します。
蛍光灯(けいこうとう)(あか)るさを()えるのが
(むずか)しければ、ほかの方法(ほうほう)
その生徒(せいと)(はな)()いながら
(かんが)えていきます。

 

▼このような配慮(はいりょ)
障害(しょうがい)のある(ひと)のためのものだと
(おも)われるかもしれません。
でも (じつ)は、障害(しょうがい)のない(ひと)
ふだんの生活(せいかつ)(なか)
いろいろな配慮(はいりょ)
してもらっています。

たとえば、日差(ひざ)しが
(つよ)いときなどのために
教室(きょうしつ)窓側(まどがわ)にはカーテンが
()けられています。

また たとえば、外国(がいこく)映画(えいが)には
日本語(にほんご)字幕(じまく)()()えが
あります。
日本(にほん)映画館(えいがかん)
「これはアメリカの映画(えいが)なので、
英語(えいご)のまま ()てください」なんて
()われることはないですね。

 

教室(きょうしつ)のカーテンや
映画(えいが)字幕(じまく)()()えなどは
()たり(まえ)すぎて、
配慮(はいりょ)(おも)えないかもしれません。

でも、カーテンは 学校(がっこう)
()ってくれたものですし、
字幕(じまく)()()えにも
たくさんの(ひと)労力(ろうりょく)
(かね)が かかります。
それがないと (こま)るから
用意(ようい)してくれるのです。

 

合理的(ごうりてき)配慮(はいりょ)は、
障害(しょうがい)のある(ひと)だけに」ではなく
障害(しょうがい)のある(ひと)にも」
配慮(はいりょ)をすることなのです。
もし (こま)ったことが あれば、
まずは 遠慮(えんりょ)しないで
(つた)えてみましょう。

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