ゴールディンさん
(Ill. Niklas Elmehed © Nobel Prize Outreach.)
(音声:加藤 愛優美さん)
これまで 世界では たくさんの人たちが、
社会の仕組みを知り、
少しでも良くしようと 考えてきました。
人々の「お金」や 「持ちもの」などから
社会の仕組みを考える「経済学」も
その一つです。
世界では 多くの人が
経済学を 研究しています。
その中でも特に、
すばらしい研究をした人には
「ノーベル経済学賞」が 渡されます。
2023年10月9日、
今年の ノーベル経済学賞を
アメリカの クラウディア・ゴールディンさんに
渡すと 発表されました。
ゴールディンさんは、
アメリカの ハーバード大学の先生です。
「女性の働き方」について
アメリカの 200年以上のデータを使って
研究し、新しい発見をしました。
これまでは、
時代が進むにつれて
女性が どんどん働きやすくなっていると
考えられてきました。
しかし、ゴールディンさんは
仕事の内容によって
女性が 働きづらくなった時代があると
発見しました。
畑をたがやすなどの「農業」が
中心だった時代から、
機械などで ものを作る「工業」が
中心の時代に 変わったときは、
女性が あまり働けなくなっていたのです。
その後、最近になって
ものやサービスの売り買いをする
「サービス業」が中心に 変わりました。
すると、働く女性が 増えました。
ゴールディンさんの研究をもとに、
最近では、
会社ではなく 家でも 働けるようにするなど
新しい働き方に 変わってきています。
日本でも 新しい働き方が広まって
性別に関係なく
働きやすい社会になると いいですね。