報告書を受けとる
国会議員
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:八島 みこさん)
1996年まで
「優生保護法」という法律が
ありました。
この法律では、
障害のある人などが
子どもを 産めないように、
無理やり 手術を受けさせることを
認めていました。
これについて調べた 報告書が
まとまり、
2023年6月19日、
国会に 提出されました。
報告書には、
全国で 資料が残っていた
6550件の手術について、
調べた結果などが 書かれています。
報告書によると、
障害のある人の気持ちや 考えを
確認しないで、
子どもを産めなくする手術を
していた場合が ありました。
たとえば、
障害のある人の家族が
手術を受けさせたいと 希望して
手術したり、
福祉施設に入るための 条件として
手術していました。
また、病気の手術だと
嘘をついていた場合も ありました。
さらに、
手術を受けた人のうち、
いちばん若かったのは
9歳の子どもだったことも
わかりました。
報告書を受け取った 国会議員は
「二度と 同じことが 起こらないように
一人ひとりが 報告書の内容を
重く考えないといけない」
と言いました。
国は
無理やり 手術された人たちに
しっかり謝っていくことが 必要です。
そして、
障害のある人も 自分の将来を
自分で選べる社会になるよう、
制度などを 整えていくことが
大切です。