(音声:八島 みこ さん)
子どもが
病院に入院するとき、
親や家族が
同じ部屋に泊まって
つきそうことが あります。
これを「つきそい入院」といいます。
入院している 子どもの世話は
病院の看護師が することに
なっています。
つきそい入院をするか しないかは、
家族が 決めることです。
しかし、
看護師の人数が 足りなかったり
いそがしかったりして
家族に
つきそい入院を お願いする
病院も あるようです。
家族の中には、
つきそい入院をするために、
長く仕事を休んだり
仕事をやめたりする人も います。
また、つきそい入院で
朝から夜まで ずっと
子どもの世話をしていたという人も
います。
その上、
つきそい入院をする家族への配慮は
ほとんど ない状態です。
たとえば、
病院から 家族への食事は 出ません。
病院の中の 売店で買ったり、
時間がないときには
食べられなかったりします。
また、部屋には
家族が休むためのベッドは ないという
病院も 多いようです。
このように、
つきそい入院をする家族は
とても大変な思いをしています。
もちろん、
入院している子どものせいでは
ありません。
家族の負担が大きくなってしまう環境が
よくないのです。
家族の負担を 減らしていくため、
こども家庭庁という 国の役所は、
つきそい入院について
調べることに 決めました。
家族の負担を 減らしながら、
安心して 子どもを入院させられる
環境づくりが 必要です。