自衛隊での性暴力について 防衛省が 謝った
2022年10月16日
国内のこと / こくないのこと
被害にあった女性に謝る
防衛省のリーダー
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:加藤 愛優美さん)
自衛隊という国の組織で、
2020年秋から
隊員の女性が ほかの隊員に
体を触られるなどの性暴力を
受けました。
女性は このことを
上司などに 相談しましたが、
解決しようとは
してくれませんでした。
働き続けられないと思った女性は
2022年6月、
自衛隊を 辞めました。
そして 2022年8月、女性は
自衛隊のことを担当する 防衛省に
性暴力についての調査を
求めました。
また、YouTubeなどで
自分の顔と名前を 出して
性暴力の被害について
話しました。
すると この女性に 賛同して
調査を求める人の署名が
10万以上 集まり、
特別な調査が 行われました。
2022年9月29日、
防衛省は 自衛隊で
性暴力があったことを 認めて
謝りました。
調査では、この女性以外にも
自衛隊で働く女性が
ほかの隊員から
性暴力を 受けていたことが
わかりました。
防衛省のリーダーは
「性暴力は 許されないことなので
完全に なくしていきます」
と話し、女性に 謝りました。
性暴力を受けた女性は
「今さら認めるなんて 遅すぎる。
もっと早く 認めていたら、
自衛隊を辞める必要は なかった。
同じことが 二度と起こらないようにして
自衛隊を いい職場に 変えてほしい」
と話しました。
防衛省は さらに調査をして、
性暴力に関わった人たちに
罰を与える予定です。