(イラスト:achacaさん)
(音声:加藤 愛優美さん)
▼7月10日に参議院の選挙がありました。
国の選挙では、
日本の国民で 18歳以上の人に
投票する権利があります。
▼「権利」というのは、
あることを やってよいと
認められていることです。
法律などで 決まっています。
参議院の選挙なら、
日本の国民で 18歳以上は
投票してよいということです。
投票所に 行けなかったり、
文字が 書けなかったりしても
投票できるようになっています。
▼権利には ほかにも
いろいろなものが あります。
教育を受ける権利、
住む場所を選ぶ権利…。
自分の 気持ちや思いを
自由に 言ったり 書いたりする
権利も あります。
ただし、自由に言う権利がある
といっても、
ほかの人を差別したり、
うそを言いふらしたりするのは
認められません。
人を傷つける権利は
誰にも ありません。
▼権利の種類によっては、
権利を持っている人と
持っていない人が います。
たとえば、
18歳より若い子どもなら、
選挙で投票する権利や
自分で部屋を借りる権利などは
まだ ありません。
▼一方で、権利があるのに
その権利が 使えないのは、
おかしなことです。
「文字が読み書きできない人は
投票できない」
「働いたのに、
決められた給料が もらえない」
といったことは、間違っています。
障害があるという理由だけで
権利が 奪われないよう、
決まりごとも つくられています。
たとえば 「障害者 権利 条約」は
世界の国々が 話しあって
つくった 決まりごとです。
この中では、障害のある人も
障害のない人と 同じように
権利を持っていて、
自分のことを 自分で決める
ことができると 書かれています。