津波で流された船
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:加藤 愛優美さん)
2022年1月15日、
トンガという国で
海底火山が 噴火しました。
「海底火山」とは、
ふつうの山のように
陸の上にあるのではなく
海の底にある 火山のことです。
トンガは 南太平洋の島国で、
ニュージーランドの近くに あります。
日本から トンガまでは
およそ8000キロ 離れています。
この距離は、
沖縄から北海道までの距離の
およそ3倍です。
今回の噴火は、
地球全体でも ほとんど起きない
とても大きなものでした。
トンガでは
たくさんの火山灰が ふったり
津波が 来たりして、
大きな被害が 出ました。
また、トンガと ほかの国とで
電話などが 通じなくなり、
どのくらいの被害が 出ているか
なかなか わかりませんでした。
この噴火は とても大きかったので、
日本や 太平洋の多くの国にも
津波が来ました。
気象庁は、
1月15日から16日になる夜中に
津波警報や 津波注意報を
出しました。
しかし この津波は
気象庁が 予想していたよりも
早く 来たので、
警報や注意報が
間に合わなかった地域も ありました。
この津波で、高知県では
船が 流されました。
また、岩手県では
16日の朝になっても
警報が 出ていたため、
電車が 動かなかったり、
大学入試のテストが
中止になったりするなど、
いろいろな影響が 出ました。
地震を 感じなくても、
津波が来ることが あります。
津波の被害に あわないように
どう準備して 避難すればいいか、
ふだんから 考えておきましょう。