ガソリンの値段が 上がっている
ガソリンスタンドの 表示
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:ゆたさん)
最近 石油の値段が 上がっています。
石油は、ガソリンや 灯油などの
燃料の元になるものです。
また、プラスチックを つくるのにも
石油が 使われます。
このように、石油は
私たちの生活の あらゆる場面で
使われています。
石油が 高くなると
たくさんの人が 困ってしまいます。
石油は、サウジアラビアなどの
中東の国から 輸入します。
石油は 地面より
何千メートルも 下にあって、
地面を深く掘って 取り出します。
日本では ほとんど取れません。
石油の値段が 決まるのに
関係しているのは、
「OPECプラス」という
石油を輸出している国の
グループです。
これらの国が
石油を 掘る量よりも
世界中で 必要な量が 多いと、
石油は 値上がりします。
逆に、掘る量よりも
必要な量が 少ないと
石油は 値下がりします。
去年から 世界中で
新型コロナが 広がって、
人々が 出かけることが
少なくなりました。
飛行機の飛ぶ回数が 減るなど、
石油を使う量も
ものすごく減りました。
そこで、
OPECプラスは
石油を掘る量を 減らして、
値下がりしないようにしました。
値下がりすると 損だからです。
最近では 新型コロナが
落ち着きはじめていて、
必要な石油の量が 増えてきました。
しかし、OPECプラスは
新型コロナが また広がることを
心配して、石油を掘る量を
あまり増やしていません。
そのため、石油の値段が
どんどん上がっているのです。
日本など 石油を輸入している国は、
OPECプラスに
石油を掘る量を 増やすよう
求めています。