事故が起きたところに
作られた モニュメント
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:西山 祐樹さん)
2019年4月に、
東京都の池袋で 暴走した車が
たくさんの人をはねる
事故がありました。
この事故で 2人が亡くなり、
9人がけがをしました。
暴走した車を 運転していたのは
87歳の お年寄りでした。
この運転手は これまでの裁判で、
事故が起こったのは
車が こわれていたせいだと
話していました。
そして、自分は
ちゃんと 運転していたから
無罪だと 主張していました。
この裁判を行っていた
東京地方裁判所は、
運転手が ブレーキとアクセルを
踏みまちがえて 事故が起きたと
判断しました。
そして 禁錮5年という刑罰を
運転手に 言い渡しました。
「禁錮」とは、
決められた期間
刑務所に閉じこめる 罰です。
地方裁判所の判断に
納得できないときは、
控訴することが できます。
控訴すると、
高等裁判所というところが
あらためて 事故について
判断することになります。
今回は、事故を起こした運転手と
運転手を訴えていた 検察の
どちらも 控訴しなかったので、
地方裁判所が 判断した
刑罰で 決まりました。
この事故で
2人の家族を 亡くした人は
事故を起こした運転手に対して
「罪と向き合う 5年間にしてほしい」
と話しています。