原爆が落とされてから 76年がたった
2021年8月15日
国内のこと / こくないのこと
広島県での 平和記念式典
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:ゆたさん)
2021年8月6日、広島県で
平和記念式典が 開かれました。
8月9日には 長崎県でも
平和祈念式典が 開かれました。
今から76年前の
1945年8月6日、
広島県に 世界で初めて
原爆が落とされました。
原爆によって およそ14万人が
亡くなりました。
その3日後には 長崎県にも
原爆が落とされ、
およそ7万人が 亡くなりました。
原爆の熱を 浴びたことで
数年経ったあとでも、
病気に苦しんだり
亡くなったりした人が
たくさんいました。
広島県の式典には
原爆の被害にあった人や
亡くなった人の家族、
菅義偉首相や およそ90の国の代表が
参加しました。
式典で 菅首相はあいさつし、
「黒い雨」を 浴びた人たちへの
救済を進めると 話しました。
「黒い雨」とは、広島県に
原爆が落とされたあとに 降った
雨のことです。
原爆の影響で、この雨には
体に悪い物質が 入っていました。
「黒い雨」を 浴びて
病気になった人が
たくさんいました。
国は これまで
原爆で 直接被害にあった人たちを
被爆者として 救済してきました。
しかし、
原爆で被害にあっていなくても
「黒い雨」を 浴びて
病気になった人たちがいます。
「黒い雨」は
とても広い範囲で 降ったからです。
遠くで「黒い雨」を 浴びた人たちは
被爆者ではないとして、
国は 救済してきませんでした。
そのため、
「黒い雨」を 浴びた人たちや
亡くなった人の家族は
国に対して 裁判を起こし、
救済するよう 求めていました。
「黒い雨」を 浴びた人たちは
もう高齢になっているため、
いち早く 救済する必要があります。
また、原爆の被害にあった人たちが
生きている間に、
原爆の恐ろしさを 若い世代に伝え
記録を残すことが 重要です。