新型コロナウイルスのワクチンを
台湾へ運ぶ 飛行機
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:西山 祐樹さん)
2021年6月4日、
日本は 台湾に 124万回分の
新型コロナウイルスのワクチンを
あげました。
台湾では、今年の5月くらいから
新型コロナウイルスにかかる人が
とても増えています。
それまで 台湾では
新型コロナウイルスにかかる人が
少なかったので、
ワクチンを あまり
用意していませんでした。
そのため 今は、ワクチンが
足りなくて 困っています。
そこで 日本は、
ワクチンを 台湾に ただで
あげることにしました。
あげたワクチンは、
アストラゼネカという会社が
つくったワクチンです。
日本では まだ使っていませんでした。
ほかにも アメリカが
台湾に ワクチンをあげる予定です。
一方で 中国は、台湾に
中国が作ったワクチンを 送ると
言いましたが、
台湾は ことわりました。
台湾は ワクチンを買うことで
中国の政治の力が
強くなるのではないかと
考えたようです。
このように
ワクチンを たくさん持っている国は、
世界のいろいろな国に
ワクチンをあげたり 売ったりして
政治の力を 強くしようとしています。
ワクチンは ほしいけれど
ほかの国の政治の力が 強くなるのは
困るとして、
ワクチンを もらわない国も あります。
世界中の人が
その国の政治の力に かかわらず、
みんな平等に
ワクチンを 使えるようになるには
まだ 時間がかかりそうです。