訴えた人たちに 謝る
菅 義偉 首相
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:ゆたさん)
2021年5月17日、
「アスベスト」を 吸いこんで
病気になった人や家族が、
国などを訴えていた裁判の
結果が 出ました。
「アスベスト」は、
石からとれる 綿のような物で、
「石綿」とも呼ばれます。
安くて 火に強いため、
建物を建てるときなどに
よく 使われていました。
しかし、今では 使われていません。
建物を建てるときなどに
アスベストを たくさん吸いこむと
肺がんなどの病気に なりやすいことが
わかったからです。
アスベストが 禁止される前に
建物を建てる仕事をしていて
アスベストを 吸いこんでしまい、
病気になった人や
亡くなった人がいます。
病気になった人や
亡くなった人の家族は、
国や アスベストを売っていた会社に
責任をとってほしいと
裁判を 起こしました。
これについて最高裁判所は、
国や会社に 責任があると
言いました。
国は ルールを作って、
働く人を 守らなければいけません。
それなのに 国は、
アスベストが危ないと
わかってからも、
アスベストを 使う時に
マスクをつけるなどのルールを
作りませんでした。
これは 法律に違反していると
言いました。
裁判のあと 菅 義偉 首相は、
訴えた人たちに 直接会い
国を代表して 謝りました。
国は 責任をとるために、
訴えた人たちや
病気になった人たちに対して、
お金をわたす予定です。