福島県にある 原子力発電所
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:加藤 愛優美さん)
福島県にある 福島第一原発では、
原子力発電というしくみで
電気を つくっていました。
しかし、東日本大震災の津波によって
こわれてしまいました。
福島第一原発では
もう 電気を つくっていませんが、
使っていた燃料が 残っています。
燃料の中には
放射線を出すものが あります。
放射線は たくさん体に入ると
体に悪いです。
燃料は 今も
水をそそいで 冷やしています。
冷やすために使った 水には
放射線を 出すものが
混ざってしまいます。
そのため、処理をして
水を きれいにしています。
しかし、放射線を 出すもののうち
トリチウムだけは
処理できないで 残ってしまいます。
そのままでは
水を捨てることが できません。
国と東京電力は
この水を タンクに貯めています。
しかし、水は
どんどん 増えていくので、
タンクが いっぱいになってきました。
そこで、2023年ごろから
この水を薄めて 海に流すことに
決めました。
そうすれば、もし 体に入っても
悪い影響はないと
言われています。
しかし、
福島県で 漁業をしている人などは、
この水を 海に流すことに
反対しています。
この水を 海に流してしまうと、
福島県でとれた魚などを
食べたくないという人が 増えて、
魚などが 売れなくなるのではないかと
心配しているのです。
国と東京電力は、
魚などが ちゃんと売れるように
漁業をしている人を 支援すると
話しています。