(イラスト:ハラアツシさん)
(音声:加藤 愛優美さん)
「民主主義」は
ちょっと難しそうですが、
じつは 身近な話です。
民主主義は、国や地域のことを
みんなで決める しくみのことです。
えらい人が 勝手に 決めるのは
民主主義では ありません。
でも、たとえば、
日本全体のことや まちのことを
全員で話し合うのは 大変です。
そのため、私たちの代表者である
議員や市長を 選挙で選んで
その人たちが 話し合いをします。
話し合いで
全員の意見が同じになることは
なかなかありません。
そこで、しっかり 話し合った後、
最後は 賛成する人が 多い意見に
決める方法を とっています。
これを「多数決」といいます。
ただし、人数は 少なくても、
立場の弱い人や
困っている人の意見を
しっかり 聞くことも
民主主義の大事なルールです。
民主主義の社会では、
みんなが
「自分も 社会のメンバーだ」、
「自分の意見を
聞いてもらえている」と
感じられることが 大切です。
しかし、東南アジアの国、
ミャンマーでは 2月に、
軍が選挙の結果に
文句を言って
選挙に勝った人たちを
つかまえてしまいました。
さらに、軍は
民主主義を守ろうとする
人たちを 攻撃していて
世界から 非難されています。
日本では、東京オリンピック・
パラリンピックの準備の
責任者だった 森喜朗さんが
「女性が たくさんいる 会議は
時間が かかる」と言って、
問題になりました。
民主主義の社会では
女性も もちろん、
いろんな立場の人が
自由に意見を言えることが
とても 大切です。
(堀川 諭)