捕まってしまった
政治家の アウン・サン・スーチーさん
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:加藤 愛優美さん)
2021年2月1日、
ミャンマーという
東南アジアにある国で
クーデターが 起きました。
クーデターとは、
軍隊などが 暴力で
自分の国の政治を 奪うことです。
今回のクーデターでは、
ミャンマー国軍が
アウン・サン・スー・チーさんなど
選挙で選ばれた 政治家たちを
捕まえてしまいました。
ミャンマーでは、50年以上
国軍が 政治をしてきましたが、
2011年から
少しずつ 民主化が進んでいました。
民主化は、国民が 政治に
関われるようにすることです。
国軍だけで
自分たちのしたいように
政治を するのではなく、
国民が 選挙で選んだ人たちが
政治をします。
そして 最近の選挙では、
国民民主連盟という政党の人が
たくさん 当選しました。
国民民主連盟の リーダーは、
ずっと 民主化のために 活動してきた
アウン・サン・スー・チーさんです。
これに対して、
ミャンマー国軍は この選挙が
正しく行われなかった と言って、
今回 クーデターを 起こしました。
国軍の 政治での力が
どんどん 弱くなることを
おそれたのです。
このままでは、
また ミャンマー国軍が
自分たちのしたいように
政治をする 時代へと
戻ってしまうのではないかと、
世界の多くの人たちが 心配しています。
ミャンマーの 多くの国民たちも
国軍のクーデターに
反対する活動を しています。