郵便局で働く契約社員の 手当や休みについて 裁判があった

裁判(さいばん)の結果(けっか)を 伝(つた)える人(ひと)たち
(写真(しゃしん)提供(ていきょう)：毎日新聞社(まいにちしんぶんしゃ))

(音声(おんせい)：ゆたさん)

２０２０年(ねん)１０月(がつ)１５日(にち)、
郵便局(ゆうびんきょく)で働(はたら)いている
契約(けいやく)社員(しゃいん)の 手当(てあて)や休(やす)みについて、
正社員(せいしゃいん)と 差(さ)をつけるのは
法律(ほうりつ)に 違反(いはん)しているという
裁判(さいばん)の結果(けっか)が 出(で)ました。

１年(ねん)などの期間(きかん)を 決(き)めて
会社(かいしゃ)で働(はたら)く人(ひと)を、
契約(けいやく)社員(しゃいん)とか 非(ひ)正規(せいき)雇用(こよう)といいます。
これに対(たい)して、
ずっと その会社(かいしゃ)で働(はたら)く人(ひと)を
正社員(せいしゃいん)とか 正規(せいき)雇用(こよう)といいます。

契約(けいやく)社員(しゃいん)の人(ひと)たちは、
期間(きかん)が終(お)わったあとに
また働(はたら)けるかどうか わかりません。
会社(かいしゃ)から
「期間(きかん)が終(お)わったら やめてください」
といわれることも あります。

また、正社員(せいしゃいん)の人(ひと)と 比(くら)べて
取(と)れる休(やす)みが 少(すく)なかったり、
会社(かいしゃ)からもらえるお金(かね)が
少(すく)なかったりするなど、
弱(よわ)い立場(たちば)にあることが 多(おお)いです。

今回(こんかい)の裁判(さいばん)では、
郵便局(ゆうびんきょく)の 契約(けいやく)社員(しゃいん)の人(ひと)たちが
正社員(せいしゃいん)の人(ひと)たちと
同(おな)じ仕事(しごと)をしているのに、
正社員(せいしゃいん)の人(ひと)が もらえる
手当(てあて)や休(やす)みなどを もらえず
問題(もんだい)になっていました。

これについて 最高(さいこう)裁判所(さいばんしょ)は、
契約(けいやく)社員(しゃいん)の人(ひと)たちの訴(うった)えを 認(みと)め、
契約(けいやく)社員(しゃいん)と 正社員(せいしゃいん)で
差(さ)をつけては いけないと
いいました。

裁判(さいばん)の結果(けっか)を受(う)けて 郵便局(ゆうびんきょく)は、
制度(せいど)の見直(みなお)しを
することになります。
契約(けいやく)社員(しゃいん)や 非(ひ)正規(せいき)雇用(こよう)の人(ひと)がいる
郵便局(ゆうびんきょく)以外(いがい)の会社(かいしゃ)にも、
大(おお)きな影響(えいきょう)が ありそうです。