新型出生前診断で使う 道具
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:ゆたさん)
2020年6月20日
日本産科婦人科学会という
産婦人科のお医者さんたちの
団体は、
「新型出生前診断」についての
新しいルールを 発表しました。
出生前診断とは、
おなかの中にいる 赤ちゃんに
障害がないか 調べるものです。
いろいろな方法が ありますが、
そのなかでも
お母さんの血を 調べるものを
「新型出生前診断」といいます。
新型出生前診断では、
ダウン症など 一部の障害について
調べることができます。
安全で 正しい結果が出やすいのが
特徴です。
日本産科婦人科学会は、
新型出生前診断を
安心して 受けられるように
厳しいルールを 決めています。
そのため、
診断を受けられる病院は
少ないです。
しかし、
診断を受けたい人が 多いので、
ルールを守らず
お金もうけのために 診断をする
会社や病院が 出てきました。
そこで 日本産科婦人科学会は、
ルールを 少し簡単にして、
診断できる病院を
増やすことにしました。
ルールを 守ったうえで
診断する病院を 増やすことで、
安心して 診断を受けられるように
するためです。
このように ルールを変えて
診断を受ける人が 増えると、
「赤ちゃんに 障害があるから
生まない」という人が
増えるかもしれません。
また、診断前や 診断後に
お医者さんが行う
カウンセリングも、
かたちだけで 中身がないものに
なるのではないかと
心配されています。
ルールの変更について 担当する
厚生労働省という 国の役所は、
2020年秋から
話し合いをする予定です。