【解説】検察の しごと

(イラスト:ハラアツシさん)

(音声(おんせい):ゆたさん)

検察官(けんさつかん)定年(ていねん)を のばそう
という(あん)今年(ことし)(がつ)
国会(こっかい)(はな)()われ、
(おお)きなニュースになりました。
そもそも検察官(けんさつかん)
どんな仕事(しごと)
しているのでしょうか。

(だれ)かが (もの)(ぬす)んだり、
暴力(ぼうりょく)をふるったりした場合(ばあい)
警察(けいさつ)に つかまって
裁判(さいばん)にかけられることが
あります。
裁判(さいばん)(つみ)(みと)められると、
犯人(はんにん)刑務所(けいむしょ)
()れられることもあります。

本当(ほんとう)は、
この(なが)れは もう(すこ)複雑(ふくざつ)です。
警察(けいさつ)犯人(はんにん)をつかまえたら、
まず 犯人(はんにん)(なに)をしたのかを
しっかり確認(かくにん)します。
その(あと)警察(けいさつ)検察(けんさつ)(たの)んで
さらに(くわ)しく 調(しら)べてもらいます。

検察官(けんさつかん)法律(ほうりつ)専門家(せんもんか)です。
検察官(けんさつかん)
警察(けいさつ)から 情報(じょうほう)をもらったり
犯人(はんにん)から (はなし)()いたりして、
犯人(はんにん)裁判(さいばん)にかけるかどうかを
()めます。

裁判(さいばん)では、検察官(けんさつかん)
犯人(はんにん)は こんな(わる)いことをした」
説明(せつめい)して、(ばつ)(あた)えるよう
裁判官(さいばんかん)(もと)めます。
これに(たい)して、弁護士(べんごし)
犯人(はんにん)には こんな(こと)(じょう)があった」
説明(せつめい)して、
(けい)(かる)くすることなどを
裁判官(さいばんかん)(もと)めます。
そして 裁判官(さいばんかん)
犯人(はんにん)(つみ)があるかどうかや、
(けい)(おも)さを ()めます。

検察(けんさつ)自分(じぶん)たちで
犯人(はんにん)を つかまえることもします。
1976(ねん)には、
飛行機(ひこうき)をつくっている
アメリカの会社(かいしゃ)から、
日本(にほん)政治家(せいじか)たちが
もらってはいけない お(かね)
もらっていたことなどが
(おお)きな問題(もんだい)になりました。
検察(けんさつ)はこの問題(もんだい)で、
田中(たなか) 角栄(かくえい) 元首相(もとしゅしょう)らを
つかまえました。

相手(あいて)が どんなにえらくても、
(わる)いことは (ゆる)さない。
それが 検察(けんさつ)大事(だいじ)仕事(しごと)だと
(かんが)えられています。

(堀川(ほりかわ) (さとし))

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