デモに 参加する人たち
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:西山 祐樹さん)
2020年5月25日、
アメリカの ミネソタ州ミネアポリスで
黒人の男性が
白人の警察官に 押さえつけられて
亡くなる事件が 起きました。
黒人の男性は、
お店で 偽物のお金を 使ったとして
警察に 通報されていました。
白人の警察官は
黒人の男性が 逃げないように、
地面に倒れた 黒人の男性の首を
自分のひざで おさえました。
黒人の男性が
「息ができない」と言っているのに
長い時間 おさえていたので、
黒人の男性は
亡くなってしまったのです。
黒人とは、アフリカ系の人で
肌の色が 黒っぽい人のことです。
白人とは、ヨーロッパ系の人で
肌の色が 白っぽい人のことです。
白人が 黒人を 差別して、
白人のために 仕事をさせたり
黒人を ばかにしたりする
「人種差別」が
昔から 問題になっています。
この事件も「人種差別」から
起きた 事件だとして、
警察に対して 反対するデモが
アメリカの たくさんの場所で
行われています。
特に 事件の起きたミネアポリスでは、
デモの 参加者の中に
暴れる人も 出てきました。
スーパーの商品を 奪ったり
警察署に 火をつけたりして、
街が 混乱しています。
これを受けて トランプ大統領は、
事件について 全力で調べる
と言っています。
一方で、デモの中に
暴れる人がいることを 強く責め、
場合によっては 軍隊を送ることも
考えていると 言いました。
アメリカでは これまでも、
黒人の男性が 白人の警察に
暴力を ふるわれて、
亡くなる事件が 起きています。
このような
「人種差別」から起こる 事件に
人々は怒っています。