国会で話し合う 議員たち
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:加藤 愛優美さん)
2020年5月、政府が
検察官についての 法律を
変える案を 出し、
国会で 話し合いが
行われています。
検察官は
事件や犯罪を 調べて
裁判を起こす仕事を しています。
今の法律では、
検察官は 63歳になったら
やめることが 決まっています。
これを「定年」といいます。
政府が出した 案では、
検察官の 定年は
65歳になります。
また、検察官のリーダーである
検事総長や 検事長は、
ふつう 定年になったら
リーダーを やめます。
しかし、政府が 必要だと考えれば
定年を こえても、
リーダーを
続けられるようになります。
これについて、政府が
自分たちと仲のよい 検察官を
リーダーにしておくためだ
という批判が あります。
検察官は 政府の人を
調べたり 訴えたりできます。
しかし、
政府と仲のよい人が リーダーだと、
政府の人が 悪いことをしても
訴えづらくなるかもしれません。
2020年1月には
政府と仲がよい と言われている
検事長の 黒川 弘務さんの定年を
特別にのばすことが 決まりました。
今回法律を変えるのは、
黒川さんの定年を のばしたことを
法律に 合うように
したいからではないか、
とも言われています。
新型コロナウイルスの 広がりで
大変な状況の いま、
政府が 新型コロナウイルスとは
関係のない 大事なことを
急いで 決めようとしているので、
たくさんの人が 批判しています。