今回の裁判を 担当する
横浜地方裁判所
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:西山 祐樹さん)
2016年7月に、
「津久井やまゆり園」で
障害のある人たちが 殺された事件の
裁判が、2020年1月8日から
始まりました。
ふつうは 被害者の名前を 出して
裁判を おこないます。
しかし 今回は、
被害者の家族たちが
名前を 出さないでほしい と言ったので
ほとんど全員の
被害者の名前が 出ませんでした。
また、裁判に参加した
被害者の家族たちの 横には、
板が 立てられました。
裁判を見に来た ほかの人たちから
見えないようにするためです。
これらのことは、
差別や偏見を おそれる
被害者の家族たちのために、
裁判所が 認めました。
裁判の中で 犯人は、
障害のある人たちを 殺したことを 認め
「皆様に 深くおわびします」
と謝りました。
しかし その後、犯人が あばれたため
一度中止になりました。
その2時間くらい後に
犯人抜きで 裁判が続けられました。
犯人の弁護士は
「犯人は 事件を起こしたとき、
精神に 障害があった。
自分のしたことの 責任を
取ることが できないので、
罪にならない」と言いました。
一方で 検察は、
「精神の障害は 事件に
ほとんど 関係していないため、
犯人は 事件の責任を 取ることができ、
罪になる」と言っています。
裁判の結果が 出るのは 3月です。
裁判を通じて なぜ 事件が起きたのか、
本当のことが
明らかになってほしいです。