わかりやすい選挙 (堀川 諭 ①) 

(がつ)は、たくさんの 都道府県(とどうふけん)
いっせいに 選挙(せんきょ)(おこな)われています。
いわゆる「統一(とういつ)地方(ちほう)選挙(せんきょ)」です。

選挙(せんきょ)は、
(わたし)たちの()らしや将来(しょうらい)を ()める
大切(たいせつ)機会(きかい)です。
(だれ)投票(とうひょう)するかを しっかり(かんが)えて
()めたいところですが、
そこで大事(だいじ)になるのは 情報(じょうほう)です。

それぞれの立候補者(りっこうほしゃ)を (くら)べられる、
具体的(ぐたいてき)で わかりやすい情報(じょうほう)があれば、
一番(いちばん)いいと (おも)(ひと)
(えら)びやすいですよね。

都道府県(とどうふけん)市町村(しちょうそん)が ()
選挙(せんきょ)公報(こうほう)」という (かみ)には、
立候補者(りっこうほしゃ)名前(なまえ)や 写真(しゃしん)
公約(こうやく)などが ()っています。
(おお)くの(ひと)が 立候補者(りっこうほしゃ)(えら)(さい)に、
テレビや新聞(しんぶん)報道(ほうどう)と (おな)じように、
大事(だいじ)な 情報源(じょうほうげん)にしていると
()われています。

しかし、
選挙(せんきょ)公報(こうほう)を じっくり()てみると、
立候補者(りっこうほしゃ)Aさんと
立候補者(りっこうほしゃ)Bさんの 比較(ひかく)
簡単(かんたん)ではありません。
責任(せきにん)ある市政(しせい)実現(じつげん)!」や
市民(しみん)(こえ)市政(しせい)へ!」といった、
()まりきったメッセージが (おお)く、
立候補者(りっこうほしゃ)特徴(とくちょう)は わかりづらいです。

具体的(ぐたいてき)公約(こうやく)でも、
(おお)くの 立候補者(りっこうほしゃ)
子育(こそだ)支援(しえん)推進(すいしん)」や
行財政(ぎょうざいせい)改革(かいかく)」、
災害(さいがい)(つよ)いまちづくり」などを
(おな)じように (なら)べています。

どこの(まち)にも、
(おお)くの市民(しみん)が (のぞ)んでいることが
あるでしょうから、
立候補者(りっこうほしゃ)公約(こうやく)
ある程度(ていど)(かさ)なるのは 仕方(しかた)がないでしょう。
ただ、立候補者(りっこうほしゃ)が 公約(こうやく)
はっきりとした優先(ゆうせん)順位(じゅんい)を つけて
具体的(ぐたいてき)に (しめ)してくれれば、
(くら)べやすくなるはずです。

知的(ちてき)(しょう)がいのある(ひと)の 立場(たちば)から
()てみると、どうでしょうか。

立候補者(りっこうほしゃ)の 公約(こうやく)のなかには、
「インバウンド対応(たいおう)
多文化(たぶんか)共生(きょうせい)プラットフォーム構築(こうちく)
農業(のうぎょう)経営(けいえい)多角化(たかくか)などによる成長(せいちょう)産業化(さんぎょうか)
という言葉(ことば)もあり、
どれも イメージしづらいように
(おも)います。
わかりやすい言葉(ことば)への
()()えがあると (たす)かりますよね。

立候補者(りっこうほしゃ)によっては、
選挙(せんきょ)公報(こうほう)文字(もじ)が (ちい)さく
情報量(じょうほうりょう)が (おお)すぎるため、
()みづらいものもあります。

知的(ちてき)(しょう)がいのある(ひと)にも
わかりやすいように ()いてもらえれば、
一般(いっぱん)有権者(ゆうけんしゃ)にとっても、
より 価値(かち)のある情報(じょうほう)になると (おも)います。
知的(ちてき)(しょう)がい(しゃ)にとっての
わかりやすい選挙(せんきょ)は、
みんなにとって
わかりやすい選挙(せんきょ)に なるはずです。

((ぶん)京都産業大学(きょうとさんぎょうだいがく)堀川(ほりかわ)(さとし))

 

(だい)(かい)からは
賛助(さんじょ)会員(かいいん)だけが ()むことができます。
賛助(さんじょ)会員(かいいん)になって
(わたし)たちを 応援(おうえん)してくれませんか?

賛助(さんじょ)会員(かいいん)の お(もう)()みは
こちらから お(ねが)いします。
ここをクリックすると 賛助(さんじょ)会員(かいいん)(もう)()みページが (ひら)きます

団体だんたいについて