4月は、たくさんの 都道府県で
いっせいに 選挙が行われています。
いわゆる「統一地方選挙」です。
選挙は、
私たちの暮らしや将来を 決める
大切な機会です。
誰に投票するかを しっかり考えて
決めたいところですが、
そこで大事になるのは 情報です。
それぞれの立候補者を 比べられる、
具体的で わかりやすい情報があれば、
一番いいと 思う人を
選びやすいですよね。
都道府県や市町村が 出す
「選挙公報」という 紙には、
立候補者の名前や 写真、
公約などが 載っています。
多くの人が 立候補者を選ぶ際に、
テレビや新聞の報道と 同じように、
大事な 情報源にしていると
言われています。
しかし、
選挙公報を じっくり見てみると、
立候補者Aさんと
立候補者Bさんの 比較は
簡単ではありません。
「責任ある市政を実現!」や
「市民の声を市政へ!」といった、
決まりきったメッセージが 多く、
立候補者の特徴は わかりづらいです。
具体的な公約でも、
多くの 立候補者が
「子育て支援の推進」や
「行財政改革」、
「災害に強いまちづくり」などを
同じように 並べています。
どこの町にも、
多くの市民が 望んでいることが
あるでしょうから、
立候補者の公約が
ある程度重なるのは 仕方がないでしょう。
ただ、立候補者が 公約に
はっきりとした優先順位を つけて
具体的に 示してくれれば、
比べやすくなるはずです。
知的障がいのある人の 立場から
見てみると、どうでしょうか。
立候補者の 公約のなかには、
「インバウンド対応」
「多文化共生プラットフォーム構築」
「農業経営多角化などによる成長産業化」
という言葉もあり、
どれも イメージしづらいように
思います。
わかりやすい言葉への
言い換えがあると 助かりますよね。
立候補者によっては、
選挙公報の文字が 小さく
情報量が 多すぎるため、
読みづらいものもあります。
知的障がいのある人にも
わかりやすいように 書いてもらえれば、
一般の有権者にとっても、
より 価値のある情報になると 思います。
知的障がい者にとっての
わかりやすい選挙は、
みんなにとって
わかりやすい選挙に なるはずです。
(文:京都産業大学・堀川諭)
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