
(音声:天馬) トモエさん
最近、料理を始めました。
チャーハンに始まり、ガパオ、唐揚げ、カルボナーラ、麻婆豆腐。
この1年間で いろいろな料理に チャレンジしました。
若い男性が好きそうな、味の濃い料理ばかりですが、
YouTubeの動画で レシピを学びながら、
自分が食べたいと思う料理を1つずつ作っています。
とはいえ、20代のころは、
ほとんど料理をしていませんでした。
大学を出て、一人暮らしを始めたころ、
ふと思い立ってカレーを作ったときのこと。
長時間、常温で放っておいた後に食べてしまい、
食中毒で おなかを壊してしまったのです。
仕事中に突然、下腹部に鈍い痛みを感じたのを覚えています。
それがトラウマとなり、以後 料理はほぼ手つかずで、
外食やコンビニに通いながら 毎日を過ごしていました。
しかし30歳を迎えるこのタイミングで、
料理を始めてみると、いろいろなことに気付きます。
簡単そうに見える料理でも、
おいしく作るには 多くの調味料が必要なこと。
食材や野菜の値段も、時期やお店によって かなり変わること。
そんな中で もう一つ、改めて気付いたのは、
チェーン展開をしている外食レストランの素晴らしさです。
最近よく通うのは、サイゼリヤです。
誰しも、一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。
ドリンクバーで安く長居できるので、中高時代に よく通いましたが、
大人になってからは あまり行く機会がありませんでした。
しかし、ふと見つけたYouTubeの動画の中で、
有名な日本人のイタリアンシェフが、
サイゼリヤを絶賛しているのを見て、
ふと興味が湧いたのです。
そして 行ってみると、感動しました。
とにかく、安いのです。
温サラダにチキン、スープ、どれも300円以下。
ピザやパスタ、ドリアも
500円を超えるものは ほとんどありません。
そして、どれも おいしい。
仮に自分で作ることを考えたら、
とても同じ値段では作れなさそうです。
ワインに至っては、一杯100円。
しかも、このワイン、なかなか おいしいのです。
ニンジンの千切りをオリーブオイルと蜂蜜であえた
200円のキャロットラペと一緒に、
白ワインを口に含めば、
たった300円でなんとも贅沢な気分に浸れます。
今では誰もが知るサイゼリヤですが、
これだけ全国に広がったチェーン店も、
最初は一軒のイタリアンレストランから始まったそうです。
そんなお店が「安くて うまい」を掲げて
これだけの人気レストランへと上り詰めたのです。
安さを実現するために、
材料費や、広告費、店舗の運営費など
あらゆるコストを削って、効率の良い経営をしているそうです。
また、人の主観的な感覚である「うまい」を
データ化して管理しながら、
誰もが満足できる味のメニューに仕上げているそうです。
サイゼリヤの工場で
昔アルバイトをしていた友人から聞いた話では、
新商品が出る前は、アルバイトの社員を呼んで試食会を開き、
頭に脳波を測定する機械をつけた状態で、
新商品を食べてもらうのだとか。
詳しくは わかりませんが、
「うまい」と思ったかどうかを
脳波で測定しているのかもしれません。
「成長する企業は 本気度が違う」
と その友人は言っていました。
と、サイゼリヤの話を続けてしまいましたが、
文字数の都合で、今回はこの辺で。
私事ですが、料理を始めた記念として、
今年度は「食」をテーマに1年間、
コラムを書いてみたいと思います。
1年間、楽しんでいただければ嬉しいです。
(文:元 救護施設支援員・御代田 太一)
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