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最近、病院などで
「やさしい日本語」を広める取り組みが
おこなわれています。
もしも 外国で 病気になって
言葉が 通じにくかったり
わかりにくかったりしたら、
不安は とても大きいと思います。
わたしも 韓国で1週間
入院したことがあります。
医者や看護師の人が
わかりやすく 話してくれることは
本当に ありがたいものです。
病院で使われる言葉や、病気の説明などは
どうしても 難しくなりがちです。
病気にかかったときに
その病気について 知りたいと思っても、
わかりやすい情報が ほとんどない
ということが 多いです。
それは、知的障害のある人にとっても
困った状況です。
治療に時間がかかる病気であれば、
病気について よく知りたいと思う気持ちは
なおさら 高まることでしょう。
スローコミュニケーションでは
国立がん研究センターなどの研究者たちとともに、
「大腸がん」と「肺がん」を
わかりやすく説明した冊子を つくりました。
「大腸がん」のほうは 2020年度に、
「肺がん」のほうは 2021年度に つくりました。
2022年度には、
わたしが 個人として 関わって
「糖尿病」についての わかりやすい冊子が
できました。
研究チームの ウェブサイトに
PDFで 公開されています。
(ウェブサイトの いちばん下のほうです。)
https://plaza.umin.ac.jp/~CanRes/match/match-achievement/
まだまだ 3種類で、
これから どのくらい増やしていけるかも
わかりません。
でも、病気についての わかりやすい情報は
障害のある・なしに関係なく 大切なものです。
もっと もっと 広げていきたいと 思っています。
自分や家族などが 病気にかかったとき、
すばやく 手軽に 信頼できる情報を
得られること。
治療を 受けたり、
病気と うまく つきあっていくためにも、
欠かせないことです。
わたしの第1回のコラム、いかがでしたか?
今年度は このように、
あるテーマを「わかりやすさ」という観点から
見ていきたいと思います。
今のところ、次のようなテーマを
予定しています。
(内容や順番は 変わるかもしれませんが…。)
・わかりやすさ × K-pop
・わかりやすさ × マンガ
・わかりやすさ × スポーツ観戦
・わかりやすさ × 食べもの
・わかりやすさ × IT
・わかりやすさ × 文学
今年度も よろしくお願いいたします!
(文:副理事長・羽山慎亮)