新しく執筆陣に加わらせていただいた
「全国トラブルシューター弁護士ネットワーク(トラ弁ネット)」です。
私たちは、
障害のある人の支援に 関心のある
全国の弁護士が集まった 団体です。
今後は、事務局弁護士が 交代で
執筆を担当します。
今回は、トラ弁ネットが
何を目指しているのか、
どんな取り組みをしているのか、
簡単に ご紹介いたします。
なお、今回の 執筆担当は
事務局長の 山田恵太です。
トラ弁ネットは、
2019年5月に 設立されました。
障害のある人が
地域で生活している中では、
様々なトラブルに
出会うことが あります。
例えば、障害特性を
利用されてしまって
消費者被害にあうことも あります。
また、挙動不審だという理由で
冤罪被害にあうことも あります。
虐待の被害も 多いです。
それだけではなく、
つらい環境に 追い詰められて
犯罪を 起こしてしまう、
加害者の側に なってしまうことも
あります。
このようなトラブルに 対応したり、
そもそも そういったトラブルが
起きないような 地域づくりに
関わりたい、
そんな思いをもった弁護士が 集まって
立ち上げられたのが トラ弁ネットです。
まだ 設立して1年ほどの 団体ですが、
全国の弁護士 60名ほどが
参加しています。
トラ弁ネットの 活動は、
①定期セミナー
②ケース検討会
③メーリングリストでの情報交換
④ソーシャルアクション
⑤LINE無料法律相談
が主な活動となっています。
①、②、③は
主に 会員の弁護士向けの 活動です。
それぞれが ①セミナーを通して
新しい知見を 学び、
また ②それぞれが 担当している
ケースについて 検討します。
また、③様々な情報について
メーリングリストを用いて
情報共有しています。
このような活動を 通して、研鑽し、
障害のある人の 法的支援に
活かしています。
④は、社会に対する活動です。
弁護士が関わる団体や 機関等に、
合理的配慮の提供等について
申入れを 行います。
例えば、現在は、
日本司法支援センター(法テラス、資力のない人の 弁護士費用の立替等を 行っている独立行政法人です。)に対し、
障害のある人にも分かりやすい 契約書や
重要事項説明書を 用意するよう、
申入れをしています。
⑤のLINE無料法律相談は、
2020年4月13日に
スタートしました。
きっかけは、
新型コロナウイルス感染症の 拡大に伴う
緊急事態宣言の発令を 受け、
各地の弁護士会や 法テラスが
相談窓口を停止・縮小したことでした。
障害のある人が、
緊急事態宣言下で
いろんな困りごとを 抱えたときに、
相談できる場所が なくなるのは
困ると 考えたのです。
そこで、障害のある人、
そして そのご家族、支援者からの相談を
LINEで 受け付けることにしました。
実際、スタート直後から
多くの相談が 寄せられました。
例えば 以下のような相談がありました。
・緊急事態宣言の影響で 解雇されそう
・職場で 合理的配慮を 提供してもらえていない
・DVや経済的な問題を理由に 離婚したいと 考えている
このような相談に 対応する中で、
障害のある人が
LINEという身近なツールを 用いて
相談をするという ニーズは、
もともと 大きかったのではないか、
ということを 実感しました。
法律相談に 行くというのは
ただでさえ ハードルが高い部分が
ありますが、
障害のある人にとっては
そのハードルは より高く
感じられるのでは ないでしょうか。
LINEというツールであるからこそ、
相談に 踏み出せるという人が
多いということが 分かりました。
そこで、当初は、実施期間を
緊急事態宣言の 終了までと
考えていましたが、
LINE無料法律相談を
継続して 行うこととしました。
現在も、様々なご相談が
寄せられています。
今後のコラムは、
実際に寄せられたご相談なども ベースに
書かせていただく 予定です。
(文:全国トラブルシューター弁護士ネットワーク)
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