一般 社団法人 スローコミュニケーションについて
「わかりやすさ」を みんなに
「わかりやすさ」は、自分と相手をつなぐ気持ちです。相手とわかり合いたいと思うとき、「わかりやすさ」が生まれます。
どんな障害があっても、どんなに高齢になっても、知ってほしいことがあります。彼らからも情報を発信してもらわなくてはなりません。そのためには「わかりやすさ」が必要です。
一般社団法人スローコミュニケーションは、知的障害のある人たちへのわかりやすい情報の研究や実践に努めてきた人々が設立しました。
知的障害者の親の会である全日本手をつなぐ育成会(現、全国手をつなぐ育成会連合会)が知的障害者のための新聞「ステージ」を発行したのは1996年です。障害当事者の編集委員を中心に福祉職員や新聞記者、研究者らが協力して発行を続けてきました。
知的障害のある人たちの社会参加や就労を進めるためには、彼らに必要な情報をわかりやすい形で届けなければなりません。自己選択や自己決定は必要な情報保障があってこそ成り立つものです。そうした思いが20年近くにわたる「ステージ」の発行を支えてきました。
障害者福祉や権利擁護の中心に意思決定支援の重要性が認識されるようになった今日こそ、わかりやすい情報保障、わかりやすいコミュニケーションが必要です。
障害の有無だけでなく、年齢や性的指向、国籍、宗教が違っていても、それぞれの存在を認め合い、理解し合うところに本当の多様性が生まれます。そうした社会の土台をつくり、さまざまな可能性を躍動させるのが、わかりやすいコミュニケーションです。
「わかりやすい文章 わかちあう文化」の研究、理解啓発の活動をスローコミュニケーションは行います。
「わかりやすい情報」で社会に貢献します
私たちの生活に、情報は欠かせません。しかし、身の回りの情報には、「わかりにくさ」があふれています。私たちは、こうした情報を「わかりやすく」することで、知的障害のある人をはじめとして情報理解に難しさを抱える人たちに情報を届けるサポートをします。
私たちは、知的障害のある人への「合理的配慮」としての、わかりやすい情報提供やコミュニケーション支援に貢献します。
文書・書類・資料等をわかりやすく
企業・官公庁・福祉事業所等のみなさまが、主に知的障害のある人向けに作成・発行する各種文書・書類・資料などをわかりやすくするお手伝いをします。
知的障害のある人向けの情報提供に関するご相談
知的障害のある人向けに情報提供を行う上で、企業・官公庁・福祉事業所等における情報発信のあり方などについて、ご提案やアドバイスをします。
知的障害のある人を理解するための啓発事業
障害のある人とのコミュニケーション、障害理解、知的障害のある人への合理的配慮のあり方などについて、講演やワークショップ、研修などを企画・運営します。企業・官公庁内での人権意識の向上やコミュニケーションの促進に役立ちます。
知的障害のある人向けのワークショップ
わかりやすい資料を用いて、自分たちのくらしや生活、支援、虐待防止、将来のことなどを考えるワークショップを企画・運営します。自分たちの権利への意識を高めたり、自分に関わる支援や将来のことを考えたりすることができるようになります。
法人概要
- 理事長
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- 野澤 和弘
- slow-communication.jp
- 設立
- 2016年5月16日
- 役員
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- 理事長
- 野澤 和弘
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- 副理事長
- 打浪 文子
- 羽山 慎亮
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- 理事
- 室津 大吾
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- 監事
- 大久保 常明