生活保護費を 減らしたのは 違法だと 最高裁判所が 判断した
2025年7月6日
国内のこと / こくないのこと

裁判の結果に よろこぶ人たち
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:加藤 愛優美さん)
生活保護は お金に困っている人が
最低限ふつうに 暮らせるようにするために、
国が お金を渡す制度です。
国は、2013年から2015年までに
生活保護のお金を
最大で 10% 減らしました。
理由は、物の値段が 安くなったからです。
ただし、このとき
生活保護のお金の額を 決めるのに使った
計算方法は、
国が 自分たちで決めたことで、
専門家の意見を 聞いたものでは
ありませんでした。
減らされた 生活保護のお金では
最低限ふつうに 暮らすことができず、
法律に 違反していると 裁判になりました。
全国で 生活保護を もらっている人たちが
裁判所に 訴えたのです。
しかし、それぞれの裁判所では
判断が 分かれていました。
2025年6月27日、
最高裁判所は
生活保護のお金を 減らしたことは
法律に 違反していると いいました。
国が決めた 生活保護のお金の額が
法律に違反していると
最高裁判所が 判断したのは
初めてです。
全国の裁判は この最高裁判所の判断に
従うことになります。
裁判所に訴えた人たちは、
国に対して
減らされた分の 生活保護のお金を
払ってほしいと 求めています。