(音声:ゆたさん)
家族との生活や 家族がどんな人かは
それぞれ ちがっています。
家族から ひどい言葉を言われたり、
暴力を受けたりするなど
虐待されている子どもたちも います。
そこで、
子どもを 虐待から守るために
家族のもとから 子どもを離す
「一時保護」という制度が あります。
一時保護されている間、
子どもは 家族とは別の場所で 暮らします。
これまで 一時保護は、
子どもや家族を サポートする
児童相談所という役所だけで
決めていました。
児童相談所は、子どもを守るためならば
子どもの親が 一時保護に 反対していても
一時保護をすることが ありました。
そのとき、反対している親と
トラブルになることが 多いです。
そこで、2025年6月から
一時保護の制度が 変わりました。
児童相談所だけで
一時保護を 決めるのではなく、
児童相談所が 裁判所に説明をして、
裁判所が 認めたときに、
一時保護をすることに なりました。
裁判所が決めるときには
親と子どもの気持ちも 確認します。
制度が 変わったことで、
子どものために 何をするのが一番よいのか
裁判所の 公平な意見で
決められるようになると 期待されています。
一方で、一時保護をするために
児童相談所の仕事が
今までより もっと大変になります。
つらい思いをしている子どもを
すぐに見つけて、きちんと助けることが
児童相談所の人たちの 役割です。
これからも
役割を しっかり果たせるように、
児童相談所で働く人たちを
増やす必要が あります。