患者の団体と話す 福岡大臣
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:加藤 愛優美さん)
けがや病気で 病院に行ったときは、
健康保険証を 出して
治療や薬にかかったお金のうち
一部だけを 払います。
残りのお金は
自分か家族が 入っている
「健康保険」のグループが 払います。
健康保険は、
同じグループの人同士で
お金を出しあって 支えあう仕組みです。
住んでいる市町村や 会社などで
グループが 作られています。
1か月の間に
病院などで 高いお金を払った場合、
ある金額を超えると
超えた分のお金が 戻ってくる制度も
あります。
これを「高額療養費制度」といいます。
戻ってくる お金は、
健康保険のグループの お金が
使われます。
一方で、
健康保険のグループの お金が
だんだんと 足りなくなっていて、
みんなが出しあう 保険料も
高くなっています。
そこで 国は
2025年8月から、
高額療養費制度を
変えることにしました。
高額療養費制度を 使うための
基準の金額が、
今よりも 高くなります。
患者が払う お金を 高くし、
健康保険のグループが 払うお金を
少なくすることで、
これ以上 保険料が
高くならないように するためです。
しかし、がんの患者などの団体は
とても 反対しています。
がんの患者は
長いあいだ 高い治療をする場合もあり、
制度が変わると
お金の負担が とても大きくなるからです。
2025年2月、
厚生労働省の福岡大臣は
患者の団体と 話し合いをしました。
そして、
長いあいだ 治療を続ける
患者の負担は、
増えないようにしたいと 言いました。
いつ だれが 病気になるかは
だれにも わかりません。
健康保険や 高額療養費制度の問題は
みんなにとっての問題です。
患者の負担と
保険料を払う人の負担の
バランスがとれた 制度が
求められています。