※この記事は、
立正大学 社会福祉学部 打浪ゼミの 3年生が
作成しました。
(音声:八島 みこさん)
実は、この写真の中の2つは、
どちらも同じ かつお節です。
写真の左側のものは、
柔らかく削られています。
みなさんも、普段 よく見かけると思います。
そして右側のものは、とても堅そうです。
かつお節は、
削る前と 削った後で、姿が変わります。
では、かつお節は
どのように作られているのでしょうか。
●どうやって作っているの?
かつお節の 作り方について です。
①カツオの 余分な肉や 内臓を 抜きます。
②かごに 入れて煮たら、
風に さらし、冷やします。
③切り分けてから、骨を抜きます。
④煙で いぶして 水分を飛ばします。
そうすると、たんぱく質が 固まります。
菌も なくなります。
⑤カツオの表面だけが 乾燥しないように、
冷まして 内側の水分も 飛ばします。
4と5の作業を、2週間ほど くり返します。
⑥かつお節を 磨きます。
⑦カビを付けます。
良いカビをつけると、
水分が抜けて 腐りにくくなります。
うま味も増えます。
⑧乾燥させて完成です。
しかし、このままだと、堅すぎて食べられません。
では、どうやって食べたらよいのでしょうか。
●かつお節はなぜ 削るのか
堅いかつお節は 削って使います。
かつお節は、削ると だしが
取れやすくなるからです。
薄く削ると うまみ成分を
短い時間で、 取り出すことができます。
昔は、家庭で 削り器を使って
削っていました。
1969年に 削ってあるかつお節が、
発売されました。
かつお節が 削ってあるおかげで、
料理をする時間が 短くなりました。
●なぜ かつお節が 踊るの?
削ったかつお節を 熱い食べ物にかけると、
ふわふわと 動きます。
動くかつお節を
かつお節が踊る と言うことがあります。
かつお節が 踊る理由は、
熱い 食べ物の 湯気の水分で、
伸び縮みするからです。
かつお節が 踊りやすい 食べ物は、
お好み焼きです。
汁がない 食べ物だからです。
かつお節が 食べ物の 汁を吸わないと、
ふわふわしたままなので、よく踊ります。
かつお節を 長い時間 踊らせるポイントは、
かつお節を手に取ってから、
食べ物にパラパラかけることです。
そうすると、たくさん踊ります。
お好み焼きのほかにも、
かつお節を 使った料理には、
たこ焼きなどもあります。
かつお節は、行事のときに 食べる
特別な料理にも 使われます。
正月の お雑煮に
かつお節を のせる地域も あります。
ぜひ正月の料理に
かつお節が 使われているか
探してみてください。