よろこびを語る
日本原水爆被害者団体協議会の 人たち
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:加藤 愛優美さん)
ノーベル賞とは、
スウェーデンの発明家 ノーベルさんが
亡くなるときに残した言葉を きっかけに
つくられた 賞です。
毎年、物理学、化学
生理学や医学、文学、平和の分野で
世界的に 役に立つことをした人や
団体が選ばれて、賞を もらいます。
2024年10月11日、
今年のノーベル平和賞に
日本原水爆被害者団体協議会が
選ばれました。
この団体は、
広島と長崎に 落とされた 原爆の
被害にあった人たちが
1956年に つくりました。
被害にあった人たちは、
自分の とてもつらい体験を 語りながら、
原爆などの核兵器が
どれほど 危ないものなのかを
伝えてきました。
また、原爆などの核兵器が
二度と使われない世界を つくるために、
日本や海外で 講演をするなど
活動をしてきました。
このような活動が、
「核兵器を 使ってはいけない」という
世界的な考え方を つくることに
とても役に立ったということで、
ノーベル平和賞に 選ばれたのです。
この団体の 代表委員の一人である
箕牧 智之さんは、
ノーベル平和賞に選ばれたと 知って
泣きながら よろこびました。
そして、
「これからも
核兵器を なくすことや、
平和にしていくことについて
世界のみなさんに 伝えたい」と
話しました。