マングース
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:八島 みこさん)
2024年9月3日、
環境省という国の役所は、
「奄美大島の マングースを
すべて つかまえた」
と発表しました。
奄美大島は、鹿児島県にある島で、
めずらしい 生きものが
たくさん 住んでいます。
マングースは、
肉食で イタチのような動物です。
1979年に、
ハブという毒へびを 食べてもらおうとして
人が 島の外から 連れてきました。
ところが、マングースは
毒へびを 食べませんでした。
毒へびではなく、
アマミノクロウサギなど
もともと奄美大島にいた
めずらしい動物を
たくさん 食べてしまったのです。
そのため、国は マングースを
つかまえることに しました。
マングースを つかまえるのは、
2000年から 本格的に始めました。
マングースを見つけるために 犬を使うなど、
いろいろな方法で
マングースを見つけて つかまえました。
最初に 人が連れてきたマングースは
30匹くらいでした。
しかし、その後 たくさん増えてしまい、
今までに つかまえたマングースの数は
3万2000匹にも なりました。
2018年からは 6年以上、
奄美大島で
マングースが 見つかっていません。
そこで、環境省は
奄美大島のマングースを
すべて つかまえることができたと思うと
発表しました。
もともと住んでいなかった
マングースを 人が連れてきて、
結局 つかまえてしまった地域は
ほかにもありますが、
奄美大島のような 大きい島で
すべて つかまえたのは、初めてです。
奄美大島では これからも、
マングースが また入ってきていないか
ビデオカメラで 確認したり、
犬を使って 調べたりはしていく
ということです。