(音声:ゆたさん)
NHKは
障害のある人の 住まいについて
全国の役所に 調査をしました。
この調査では、
入所施設やグループホームが 満員で、
入りたくても 入れず、
空くのを待っている人が
少なくとも 2万2000人くらい
いることが 分かりました。
また、7700人以上の
知的障害のある人が
施設の 空きがないので、
家から遠くにある 別の県の施設で
暮らしていることが
分かりました。
国によると、
家で暮らす 障害のある人は
全国で 600万人を 超えます。
一方で、親が 高齢になってきて
家での生活が 難しくなり、
入所施設や グループホームでの
生活を 希望する人が
増えています。
国は、
より多くの人が 入所施設から
グループホームに 移っていくことに
力を入れています。
しかし、東京などの都会では
土地が高いという問題や
人手が足りないという問題があり
十分な数の グループホームを
用意できていません。
空きを待っている人の中には
親が亡くなって
すぐにでも 入りたいという人もいます。
また、
家の近くは 空いていないので
しょうがなく 別の県の施設に入り
親と なかなか会えなくなった人も
います。
「障害者総合支援法」では
障害のある人が どこで誰と生活するか
自分自身で 選べることを
目標の一つに しています。
国や自治体は、
実際に どれくらいの人が
希望のとおりに 生活できていないのか
よく調べて、
対策をする必要が あります。