(音声:八島 みこさん)
「ヤングケアラー」とは 日ごろから
家族の世話や 介護をしている
子どもや若者のことです。
2024年6月5日、
国や自治体が
ヤングケアラーを 支援するよう
努力することが
法律で 決められました。
国の調査によると、
中学生の およそ17人に1人が
ヤングケアラーだと 言われています。
ヤングケアラーの中には、
家族の世話をしているために、
勉強をしたり
自分のことをしたりする時間が
取れていない人が います。
また、十分に眠れなかったり、
友だちと遊べなかったりするという
悩みを抱えている人も います。
国はこれまで
ヤングケアラーとは どういう人たちか
法律で 決めていませんでした。
また、国や自治体が
ヤングケアラーを 支援することについても
法律で 決めていませんでした。
そのため、自治体によって、
ヤングケアラーを支援する体制に
ばらつきがあるという問題が
ありました。
また、多くの自治体は
18歳以上の場合、
家族の世話などをしていても
ヤングケアラーとは
呼んでいませんでした。
そこで、今回の法律では、
ヤングケアラーを
国や自治体が 支援する対象に
加えました。
また、この対象には、
ヤングケアラーになっている
18歳以上の若者も 含まれます。
ヤングケアラーが大変なのは、
世話や介護を受ける家族が
悪いわけでは ありません。
家族を支える しくみが
足りないからです。
法律で 決められたことで
国や自治体の支援が 広がると
期待されています。