最高裁判所
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:西山 祐樹さん)
2022年5月25日
最高裁判所は、
「外国に住んでいる人が
国民審査で 投票できないのは、
憲法に違反している」
という判決を 出しました。
最高裁判所は、
日本で いちばん大きな力を
持っている裁判所です。
各地の裁判所で
訴えた人や 訴えられた人が
結果に 納得できないときに、
最後の裁判をする場所です。
また、最高裁判所は
法律などが
憲法に 違反するかどうかを
判断することができます。
最高裁判所は
日本に 1つだけあり、
15人の裁判官がいます。
国民は、
この最高裁判所の 裁判官が
裁判官として ふさわしくなければ
やめさせる機会が あります。
「国民審査」という制度です。
「国民審査」は、
衆議院の選挙のときに
一緒に行われます。
衆議院の選挙で投票できる人は みんな
国民審査にも 投票できます。
やめさせたい裁判官の名前に
「×」を つけます。
しかし、外国に住んでいる人は
投票することが できません。
外国に住んでいる人が
投票する方法を
国が 決めていないからです。
そのため、外国に住んでいて
投票する権利のある5人が
「外国に住んでいる人が
国民審査で 投票できないのは
おかしい」
と言って、国を 訴えました。
最高裁判所は、この訴えを認めて
いまの国民審査の法律は
憲法に違反していると 言いました。
これから 国は 法律を変えて、
外国に住んでいる人も
投票できるようにすることが
求められます。