アメリカの トランプ大統領(左)と
中国の 習近平 国家首席(右)
(写真提供:毎日新聞社)
(音声:加藤 愛優美さん)
2020年5月18日から20日まで
WHOという組織は、
新型コロナウイルス感染症の
対策について
テレビ会議を 行いました。
WHOとは、世界保健機関といって、
世界中の人々の 健康を守るために
活動している組織です。
日本を含め 194の国が
参加しています。
会議の中で アメリカは、
「中国は 新型コロナウイルスの発生を
隠そうとして、
世界に 大きな被害をあたえた」
と批判しました。
さらに、WHOの対応についても
「WHOが
新型コロナウイルスについて
必要な情報を 得られなかったので、
世界中で たくさんの人が亡くなった」
と言いました。
一方、中国は
アメリカの批判に 対して、
「中国は きちんと
情報を 提供してきた」と言いました。
WHOについては、
「感染症の対策を
よく がんばっている」とほめました。
また、台湾が 今回の会議に
参加できなかったことについても
意見が わかれています。
台湾は
WHOには 参加できていません。
しかし、今回の会議には
特別に 参加するのではないか
と言われていました。
台湾の 新型コロナウイルスへの対策を
WHOが 参考にするためです。
台湾は 世界の中でもいちはやく、
新型コロナウイルスが 広がるのを
おさえることが できました。
新型コロナウイルスで
亡くなった人も 少ないです。
アメリカは 台湾の参加に
賛成していました。
しかし、中国が 反対したため、
台湾の参加は
認められませんでした。
中国が 反対したのは、
「台湾は 一つの国ではなく
中国の 一部だ」
と考えているからです。
今回の会議のなかで
アメリカと中国の 対立が
はっきりと あらわれました。
新型コロナウイルスの 広がりを
おさえるためには、
世界中の国が 協力して
対策しなければなりません。
しかし、
アメリカと中国の 対立のせいで
対策が 遅れるのではないか
と心配されています。